肛門嚢のおはなし
2020.02.24更新
おはようございます。
ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。
先日は、令和2年2月22日、猫の日でしたね(=´∇`=)
わが家はいつも通り過ごしましたが、いつも以上にたくさんもふもふさせてもらって幸せでした(飼い主がですが)笑
今日は、肛門嚢(こうもんのう)のおはなしです。
肛門嚢とは…?
肛門の両側(肛門を正面から見て、時計で言うと、4時と8時の辺り)にある、分泌液が溜まるにおい袋のことです。
スカンクのにおい袋が有名かと思いますが、わんちゃんやねこちゃんにもあり、この袋の中には、強いにおいのする分泌液が溜まります。
わんちゃん・ねこちゃんが、他の子のお尻をクンクン嗅いでいるのを目にすることがあるかもしれませんが、あれは、挨拶や情報交換の為にしていると言われています。
分泌液のにおいには、たくさんの「個人情報」が詰まっていて、お互いに嗅ぎ合うことによって、「どこの誰か」「年齢」「性別」「体調」など、あらゆることがわかるのだとか。
複数飼育されているご家庭では、「おはよう♪今日の体調はどう?」なんて会話をしているかもしれませんね(^^)
黙ってにおいを嗅がせるのは信頼している証拠だそうですよ♪
肛門嚢は通常、排便する時や、興奮した時などに排泄するのですが、小型のわんちゃんや、肥満の子、高齢の子など、自分でうまく排泄できない子もいます。
猫ちゃんもたまに、うまく排泄できずに炎症を起こすことがあります。
もし、溜まってくると…
お尻を床にこすりつける
お尻を気にしてよく舐める
しっぽを追いかけてくるくる回る
などの行動が見られるようになります。
定期的にトリミングに行かれる場合は、その時に処置をしてもらえると思いますが、ご自宅でシャンプーされている場合や、溜まりやすい子は、定期的に絞らないといけません(絞らなくても自分で排泄している子もいます)。
我が家には、わんこ1匹・にゃんこ4匹いますが、にゃんこ達は不妊・去勢手術の時しか絞ったことがありません。
体質にもよりますが、このように処置が必要ない子もいます^^*
もし、上記のような症状が出たら、ご自身で絞るか、美容室もしくは動物病院で処置してもらいましょう。
溜まったままにしていたり、何らかの原因で炎症が起きると、分泌液が膿のようになり、破裂して出てくることがあります。
このようにならない為に、定期的なチェックをしてあげましょう。
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