皆さまおはようございます。
ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。
あちこちで綺麗に色づいた紫陽花が見られるようになりました。過ごしやすい天気ですね。
皆さまお変わりございませんでしょうか?
今日はねこちゃんの社会化のおはなしです。
「社会化」とは、様々な経験をしながら社会で生きて行くためのルールを身につけたり、人や他動物との関係を築いていくことで、生後2~7週齢頃がねこちゃんの社会化期といわれており、本来はこの時期に母猫や兄弟猫と過ごしていくことで様々なことを身につけます。
この時期は警戒心があまりなく、とても好奇心旺盛で色々なものに興味を持ちます。この時期の様々な経験を通して、性格や運動能力などが形成されていきます。
子猫ちゃんと生活されている方は、様々な経験をさせてあげましょうヽ(*^^*)ノ
○人や動物とふれあって、楽しい経験をする
飼い主様以外の人、できれば老若男女色々な人にかわいがってもらうことで、比較的人慣れしたねこちゃんになってくれます。
できれば親兄弟や同年代のねこちゃんとふれあうことで、じゃれあいを通して力加減などを学んだり、社交的なねこちゃんになってくれると思います。
将来複数飼育をすることになった場合も、コミュニケーションが取りやすくなりますね。
また、この時期からわんちゃんと仲良く暮らすことを覚えると、そのわんちゃんだけでなく、他のわんちゃんとも仲良くできるようになる場合もあるとのことですよ。
○抱っこやふれあいに慣れる
抱っこをしたり、優しくなでてあげるなど、ふれあうことに慣れておきましょう。
普段からふれあいの時間を持つことで、身体の異常に気付きやすくなりますし、スキンシップ好きなねこちゃんになってくれると思います。触ることや抱っこに慣れていると、爪切り、ブラッシング、歯磨きなどのお手入れもしやすくなりますよ。
○キャリーに慣れる
キャリーに入って出かけることに慣れておきましょう。
キャリーは通院時、移動時などに必要ですので、キャリーを好きになってもらいましょう。
特別な時にしか入らないと、キャリー=嫌なものになってしまうことも。
もしも災害が起こった時、キャリーに入って避難するという可能性もありますので、ぜひ慣れておきたいですね。
わが家では日頃から自由に出入りできるように置いていますが、キャリー内でお昼寝するほど生活に溶け込んでいますヾ(=^▽^=)ノ
よろしければ待合室に置いております、PEPPYCATS春夏号に「キャリー好きになるコツ」の記事がありますので、読まれてみてください(*^-^)
○色々な音に慣れる、においを嗅ぐ
これからの長い生活でストレスを少しでも減らすためにも、日常的に使用する家電の音、夏に恒例の花火など、様々な音に慣れておくといいですね。
色々なにおいを嗅ぐことも刺激になりますよ。
○おもちゃを使って遊ぶ
手をおもちゃ代わりに遊んでいると、「獲物」と認識して、触ろうとしただけなのに噛み付いてくるということになりかねません。
ちょうど歯の抜け替わりで気になる時期なので、噛んでいいおもちゃを用意してあげましょう。
誤飲しないように、遊んだ後はしまっておくことも忘れずに(^^)
また、トイレのしつけ、爪とぎなども、していい場所、いけない場所を教えてあげましょう。
このように、社会化期にできるだけ色々な経験をしておくことで、多くのねこちゃんが成長してからもスムーズに受け入れることができるようになります。
ねこちゃんが疲れない程度に、色々と楽しい経験をさせてあげてください。
また、この時期に怖い思いをすると、「嫌な経験」として記憶に残ってしまいます。
いけないことを大声で叱ったり、叩いたりせずに、してほしくないことはできるだけしなくて済むように対策してあげましょう。
あとはたっぷりの愛情で、にゃんことの暮らしを楽しまれてください(*^^*)