予防
予防接種のメリット
健康管理の基本は「予防がすべて」といっても過言ではありません。
病気の中には、ワクチンや薬で予防できるものがあります。
予防を続けることで感染症から守ることができるとともに、定期的な健診によって健康管理ができます。
特定の病気の感染リスクを抑える
フィラリア他、日本で流行しているウイルスによる感染症を予防できます。
人間への影響もあるノミ・ダニを予防
動物のみならず人間にも悪影響を及ぼすノミ・ダニを発生させないようにします。
定期的な健康管理の機会になる
予防接種で来院される際に同時に健診を受けることによって、定期的な健康管理ができます。
予防できる病気
狂犬病ワクチン
「狂犬病」はウイルス性の病気で、発症すると風邪に似た症状から始まり、脳神経や筋肉が麻痺し、こん睡状態に陥って死に至ります。
厚生労働省および市の条例で、生後91日以上のワンちゃんは年に1度の予防接種が義務づけられています。
予防接種を受ける時期
- 生後3~4ヶ月より
- 年に1度の接種が、国から義務づけられている
混合ワクチン
犬ジステンバーや犬パルボなど、日本で流行しているウイルスの予防接種です。何種類かのワクチンが混ざっているワクチンで、生活環境によって6または8種類(10種類)をお選びいただけます。
ワクチン接種がない場合は、施設への預かりを断られる場合もあります。
予防接種を受ける時期
- 生後2~3ヶ月目に最初の予防接種を受けます(ペットショップで接種済みの場合もあるので要確認)
- 初年度は2~3回、次年度からは年に1回の追加接種が必要
フィラリアの予防
「フィラリア」は蚊によって感染し、細長い虫が心臓に寄生する病気です。
日本は蚊が多く、また発症してしまうと治療が難しいため、定期的な予防が必要です。
予防方法
定期的に投薬や注射で予防を行ないます。
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錠剤タイプ
以前から主流となっているタイプで、携帯性と保存性に優れています
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チュアブルタイプ
角切りのビーフ味で食べやすい食品のような形状で、自ら進んで摂取してくれます
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オールインワンタイプ
フィラリアだけでなく、同時にマダニ・ノミの予防もできるお薬です
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注射タイプ
1回の注射で12ヶ月の予防効果があり、投薬の失敗や飲み忘れの心配がありません
予防の時期
- 生後2~3ヶ月より毎年
- 福岡であれば5月上旬11,12月の期間で予防します
- 投薬の場合は毎月、注射の場合は年1回
ノミ・ダニの予防
ワンちゃんに発生するノミやダニは、悪化するとアレルギー性皮膚炎に移行することもあります。
また人間への悪影響もありますので、定期的な予防が大切です。
予防方法・予防の時期
液状型のスポットオンタイプか、経口薬で予防します。
市販されている医薬部外品もありますが、効果が限定されるので、医療機関による処方薬がお勧めです。
- 生後2~3ヶ月より
- 1度の実施で1~2ヶ月ほどの予防効果があります
腸内寄生虫の予防
体調不良の原因にもなる腸内の寄生虫は、人へ感染する恐れもあります(人に感染する病気をズーノーシスといいます)。
これを防ぐためにも、定期的な予防が必要です。
予防方法・予防の時期
- 経口薬を定期的に投与する方法が一般的です
- 虫卵が見つかる前から、3ヶ月に1度の投薬が効果的です
健康診断のメリット
動物たちの平均寿命が延びている現在、病気に対する考え方も「治療」から「予防」を重視するものに変わってきています。
特に動物の場合は、飼い主様が病状に気づいたときにはかなり進行していることが多いので、早期発見・早期治療が大切です。
大切な“家族”の健康を守るためにも、定期的な健康診断をお勧めします。
健診の内容
動物たちの健康状態をより正確に把握し、早期に病気を発見できるよう、「ミニドック」を実施しています。
ミニドックの検査内容
- 一般身体検査:触診、聴診、視診
- 血球計算検査:赤血球、白血球、血小板の検査
- 血液生化学検査:血糖、蛋白、腎機能、肝機能
- 尿検査:尿糖、蛋白、pH、潜血、比重
- 便検査:虫卵検査
※予約制ではありませんが、できましたらお電話でご連絡ください。
※検査結果は30~40分で判明いたします。
※検査当日は絶食でご来院ください。
※可能でしたら、尿と便をご持参ください。
※検査結果によっては、追加検査が必要な場合があります。