おはようございます。
ふかつ動物病院スタッフ、看護師の深津です。
良いお天気ですね(^^)
暖かくて天気がいいと、それだけで幸せ~な気持ちになります。
わが家の黒猫・ふわも見当たらないな~と思っていたら、朝からのんびりカーテンの向こう側で日向ぼっこしていました。
ほかほかネコの出来上がりです(^^)
皆さまはお変わりございませんか?
さて、ネコちゃんの診察をしていると、時折飼い主さまから「お腹の部分のタプタプ」について訊かれることがあります。
「お腹に脂肪が付いているようで…、太ってますよね?」とか、
「他の部分は普通なのにお腹の皮だけプヨプヨしていて、これって病気ですか!?」とか。
お腹から後ろ足の付け根の部分が伸びたようになっていて、歩くと左右に揺れる、地面に付きそう!というほどの子もいますよね。
この皮膚のことを「ルーズスキン」と呼びます。
訳すと「たるんだ皮膚」です。
一歳を過ぎたころからできてくるもので、年齢や性別、肥満、去勢手術や不妊手術の有無に関係なく見られる、ネコちゃんの特徴です(^^)
このルーズスキン、どんな役目を果たしているのかというと・・・。
皮膚が引っ張られてつっぱることがないため、大きな動きや急激な動きに対応できます。
皮膚に余裕があるからこそ、高い所へジャンプしたり、アクロバティックな動きが可能になるんですね(^^)
そして外敵や猫同士のケンカなどで、大切な腹部を攻撃から守る役目もあります。
爪や牙などが内臓に届くのを防ぐ役割も担っているんです。
ルーズスキンはネコちゃんだけが持っている特徴ではなく、トラやライオン、チーターやヒョウなど、ネコ科の動物に見られます。
そしてネコちゃんそれぞれにたるみ具合は違いますので、ほかの子と違っていても心配はありません。
ちなみに、野生に近い遺伝子を持つネコちゃんほど発達しているといわれています。
ただ、腹部に付いているのが皮膚であるルーズスキンなのか、肥満で脂肪が付いているのかの判断で悩まれる方もいらっしゃいますよね(><)
確認方法としては、お腹から足の付け根の部分を触ってみて、厚めの皮だけを触っている感触であれば、ルーズスキンです。
皮だけでなく脂肪も触っている感触があったり、体型を見てみてウエストにくびれがない、肋骨部分を触ってみても肋骨の感触がなければ肥満の可能性もあります。
また硬いしこりが触れる場合は炎症が起きていたり腫瘍等の可能性もありますので、そのような時には動物病院を受診していただけたらと思います。
わが家の猫たちの場合は、長毛猫のもこのほうが、黒猫ふわよりもルーズスキンが発達しています。
毛質ふわっふわ+ルーズスキン+触っても嫌がらない(←大事ですよね!)=飼い主(私)最高です 笑