2019.09.30更新

皆さまおはようございます。

ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。

 

朝晩涼しくなり、秋らしくなりました。

いつもそれぞれ好きなところで寝ていたにゃんこ達が、布団に潜り込んできたり、くっついてきたりと少し嬉しい毎日です。

皆さまお変わりございませんか?

 

 

先日、ねこちゃんのシニア期のおはなしをしましたが、本日は、わんちゃんのシニア期のおはなしです。

重複するところもありますが、ご了承下さいm(_ _)m

 

 

わんちゃんも、人より速いスピードで歳を重ねます。

 

小型~中型犬は、

 

1歳半→20歳

5歳→36歳

7歳→44歳

11歳→60歳

15歳→76歳

 

大型犬は別の計算になり、

 

3歳→26歳

5歳→40歳

7歳→54歳

9歳→68歳

11歳→82歳

 

小型犬や中型犬に比べると早く歳を重ねます。

 

犬種によって老化スピードは変わってきますが、シニア期になると、

 

寝ることが多くなる

呼びかけに反応しなくなる(反応が鈍くなる)

動きが緩慢になる、段差を嫌がるようになる

毛がパサつく、毛づやが悪くなる、白髪が出てくる

食欲が落ちる、痩せる

眼が白く濁ってくる

口臭が強くなる

 

などのサインが見られるようになります。

 

 

20190930_1_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

 

様々な機能が衰えてきますので、大幅な模様替えは控えましょう。

ちょっとしたものにつまづくようになったり、段差を躊躇することがあります。

スロープを設置するなど、段差を極力減らし、わんちゃんが行き来するスペースは片付けてぶつからないようにするなど、注意してあげましょう。

また、足を滑らせて足腰を痛めることもあります。

定期的に爪切りをし、フローリングであれば、滑りにくいように毛足の短いカーペットなどを敷いてあげると、歩きやすくなります。

 

お散歩は無理のない程度に連れて行ってあげましょう。

歩くことで筋力の低下を防いだり、気分転換にもなりますし、いい刺激になります。

その日の体調や天候に合わせて、時間などは調節してあげてください。

 

20190930_2_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

 

フードはシニア用のものが販売されていますので、徐々にシニア用に切り替えてあげたり、ドライフードが食べづらいようであれば、ふやかしたり、ウエットフードを好むようであれば、ドライフードと一緒に与えるのも一案です。

一度にたくさん食べられないようであれば、量を減らして回数を増やしてあげてください。

 

また、台を使って食器の高さを少し高くしてあげたり、飲食する場所は高低差のない所に設置してあげましょう。

わんちゃんによってちょうどいい高さは異なりますので、ご自宅のわんちゃんに合った高さのものを準備してあげましょう。

 

お水もいつでも飲めるように、数箇所に置いてあげるといいですよ(^▽^)

 

 

だんだんと体温調節が難しくなってきますので、わんちゃんのよくいる場所に温湿度計を設置して、定期的に確認しましょう。

 

室内であれば、夏場は冷房の直風が当たらない場所にベッドを置き、ひんやりマットなどを併用したり、冬場は部屋を暖かくして、ベッドや毛布などを準備してあげましょう。

ホットカーペットや湯たんぽを使われる場合は、カバーをかけるなどして低温やけどに注意しましょう。

冬場は乾燥しますので、加湿も忘れずに。

 

屋外の場合は、夏場はハウスを風通しのよい日陰に設置したり、動かすのが難しい場合は、サンシェードなどを使って日陰を作ってあげましょう。

冬場は、寒い日・雨風の強い日は可能であれば室内で過ごさせてあげたいですが、難しい場合は風を凌げるように囲いを作ったり、ハウスに断熱材を使ったりと工夫をして、毛布や湯たんぽなどを置いてできるだけ暖かくしてあげましょう。

 

そして日々変化がないかチェックし、気になる事があったら書き留めておきましょう。

 

飲水量・食事量は変わらないか?

尿や便に異常はないか、回数はどうか?

嘔吐など、何か症状は出ていないか?

歩き方など異常はないか?

ブラッシングやマッサージをしながら、身体の異常がないかもチェックしてあげましょう。

 

普段の状態を把握しておくと、異常があったときに気付きやすくなりますね(^^)

できれば日記のように、日々の記録を取っておくのがオススメです。通院時にも役立ちますよ。

 

 

若いわんちゃんと同居している場合は、食事中は最後まで見守る・場所や時間を分けるなどの配慮をしたり、遊びやお散歩も時間が取れるようでしたら別々にしてあげましょう。

 

 

わが家のわんこ、ハルも15歳です。

 

とっても元気で年齢を感じさせないほどでしたが、15歳になってやっと「ハルも老犬なんだなぁ」と実感するようになりました。

 

以前に比べたら段差を躊躇するようになったり、人の動線でもお構いなしでどこでも寝るように… 

踏まないよう家族のほうが気を遣っています 笑

食欲にも波があるので、一喜一憂しています(^▽^;)

 

何はともあれ、元気で快適に長生きしてくれるのが一番ですね。

皆さまも、かわいいうちの子と楽しいシニアライフを(*^^*)

 

20190930_3_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

 

 

 

投稿者: ふかつ動物病院

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