2020.08.24更新

おはようございます。

ふかつ動物病院スタッフ、看護師の深津です。

 

早朝、外は涼しいですが、6時を過ぎるとじわじわと暑くなってきますね。

真夏のこの時期、皆さまいかがお過ごしですか?

 

 

今回は、ネコちゃんのブラッシングについてのお話です。

わんちゃんは、定期的に美容室(または自宅)でシャンプーしたりカットしたりとトリミングすることがあると思うのですが、ネコちゃんの場合はどうでしょうか?

 

そもそもシャンプーやブラッシングって必要??

もしやるなら頻度は?

どんな道具を使って?

方法は?

といった事にお答えしていきたいと思います(^^)

 

 

 

<ネコちゃんとシャンプー>

ネコちゃんは、自然界では獲物を待ち伏せて狩りをする動物のため、ギリギリまで獲物に気付かれないよう、もともとニオイが出にくい体質です。

 

さらに、自分の身体をグルーミング(毛づくろい)して、衛生や機能を維持しています。

 

また、日光浴をしている姿をよく見かけると思いますが、日光を浴びることでニオイの原因となる雑菌の繁殖を防いでいます。

 

20200824_1_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

 

室内飼いの子であれば、泥だらけになる・・・とうくらいに、ひどく汚れることもそれほどないかと思います。

水に濡れることにストレスを感じる子も多いですよね(×_×)

 

ですので、シャンプーが必要か、というと、毛づくろいをしっかりとしている子であれば、基本的には絶対に必要ということはありません(^^)

 

(※皮膚の治療として薬用シャンプーを使用していたり、濡れたタオル等で拭いても落ちないような汚れ・ニオイがある・・・といった時にはシャンプーの必要性がある場合もあります)

 

 

<ネコちゃんとブラッシング>

では、ネコちゃんの被毛をブラシ等ですく、ブラッシングはどうでしょう?

もともと自分自身で毛づくろいをして、身体を清潔に保っているネコちゃん。

必要ないように思えますが、飼い主さまがブラッシングすると、良い事がたくさんありますよ(^^)

 

自分で毛づくろいをして飲み込んでしまった毛を、毛玉として吐き出してしまう(毛球症)子であれば、ブラッシングをすることで、不要になった毛を取り除くことができますから、毛玉を嘔吐する回数を抑えられる効果があります。

 

20200824_2_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

(嘔吐して出てきた毛玉)

 

 

長毛種のネコちゃんでは、毛がもつれて毛玉ができてしまうこともありますので、それを防ぐこともできます。

ノミやマダニが寄生していた場合は、それを見つけやすくなります。

 

何より、日頃からブラッシングをすることで、健康状態のチェックができ、病気や体調の変化にいち早く気付くことができます。

 

ブラッシングが好きな子であれば、大切なスキンシップの時間にもなり、お互いの絆を深めることもできますから、本人が嫌がらないのであれば、ぜひブラッシングをしてあげましょう(^^)

 

 

<どれくらいの頻度で行うか>

では、どれくらいの頻度で行うのがいいか、という事になりますが、毎日多量の抜け毛が取れる子や、毛が抜け変わる換毛期であれば、毎日しっかりとブラッシングしてあげていいと思います。

 

ブラッシングしてもあまり抜け毛が取れないようであっても、グルーミングされることを好む子なら、コミュニケーションをとることを目的として、軽くでいいので週2、3回~毎日行うといいですよ(^^)

 

取れる毛の量や、ネコちゃんがブラッシング好きかどうかなどを考慮して調整しましょう。

どちらにしても、ネコちゃんが嫌がるようであれば決して無理強いはせず、ブラッシング自体を嫌いにならないようにすることが大切です。

 

 

<どんな道具を使う?>

ブラッシングの道具はいろいろあります。

スリッカー、ピンブラシ、獣毛ブラシ、コーム、ラバーブラシ・・・等々です。

 

20200824_3_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

①スリッカー・・・抜け毛やもつれた毛をほぐします。金属製のピンがビッシリと並んでいるため、短毛種の子に使用すると誤って皮膚を傷つける恐れもあり、どちらかというと長毛種向けのブラシです。

長毛種の子でも、力の加減によっては皮膚を傷つけてしまいますので、まずはご自身の腕などでブラッシングの強さを確認しましょう。

 

②ピンブラシ・・・抜け毛を取る効果はそれほどありませんが、広い範囲を手早くとかすことができます。

 

③獣毛ブラシ・・・豚毛で作られたブラシ。抜け毛を取る効果はあまりなく、抜け毛を取り終えた後の、最後の仕上げとして全体を軽くとかすと、被毛が整いツヤがでます。

 

④コーム・・・歯が一直線にならんだクシ。長毛種のもつれを取る時や、短毛種の仕上げに使います。

 

⑤ラバーブラシ・・・ゴムやシリコン製のブラシ。摩擦力があるので、しっかりと抜け毛を取ることができます。また素材自体が硬くないため、ネコちゃんの皮膚を傷つけにくいです。長毛種・短毛種共に使用できます。

ただし、沢山抜けるからといってどんどんやると、今生えている毛まで抜き取ってしまいますので、やりすぎには注意しましょう。

 

わが家でも、この⑤のラバーブラシを使用していますが、ほんのちょっとブラッシングしただけで、たくさんの抜け毛が取れます。

 

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(「見て、こ~んなに取れたよ~(^^)」と、本人や周りに居る家族に見せてしまう・・・ブラッシングあるあるでしょうか 笑)

 

他にも沢山のグッズがありますので、愛猫ちゃんの毛質や好みに合わせて選びましょう。

 

 

<方法は?>

必ずネコちゃんがリラックスしている時に行いましょう。

時間としては3分くらいがいいかと思います。

あまり長時間やってしまうと、嫌がりだし、ブラッシング自体が嫌いになってしまう可能性もあります。

 

ブラシは毛の流れに沿ってかけていきましょう。

毛の流れに逆らってブラッシングしてしまうと、毛を無理な方向に引っ張ってしまうと同時に、ネコちゃんに不快感を与えてしまいます。

 

もしも毛玉を見つけた場合は、無理に引っ張ったりせず、もつれの根元をほぐしながら、少しずつ取っていきましょう。

 

優しく声をかけながら、ブラッシングを楽しんでくださいね(^^)

 

 

 

ちなみに・・・愛猫ちゃんをブラッシングすることによる「飼い主さま側のメリット」もかなりのものですよ~(^^)

「世界一かわいい子によるアニマルセラピー」を受けられますので、ストレス解消、幸せホルモンの分泌、並びに癒しの効果は抜群です(*´∇`*) 笑

お互いに癒し合える存在になりたいですね!

 

20200824_5_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

「うちの子」って本当にかわいいですね(*´∇`*)

 

 

 

 

投稿者: ふかつ動物病院

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