2019.09.02更新

おはようございます。

ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。

 

雨が続きますね。お変わりございませんか?

気温差があり、体調を崩しやすい季節です。どうぞお気をつけ下さい。

 

 

今日はねこちゃんのシニア期のおはなしです。

 

ねこちゃんは、人の4倍のスピードで歳を重ねます。

ヒトの年齢に換算すると、

 

1歳半→20歳

5歳→36歳

7歳→44歳

11歳→60歳

15歳→76歳

 

 

7歳頃から中年になり、10歳頃からシニアと考えてよいと思います。

 

この時期になると、個体差はありますが、

 

寝ることが多くなる

呼びかけに反応しなくなる(反応が鈍くなる)

動きが緩慢になる、高いところに登らなくなる

爪とぎの回数が減り、爪が厚くなる

毛がパサつく、毛割れが見られる

食欲が落ちる、痩せる

大声で鳴く

 

などのサインが見られます。

 

 

20190902_1_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

 

色々な機能が衰えていきますので、大幅な模様替えは避けましょう。

 

段差が負担になったり、高い所に登りづらくなってきます。

タワーを見直したり、スロープを設置するなど、工夫してあげましょう。

トイレも段差を極力少なくすることで出入りがしやすいです。

ヒトのバリアフリーと同じですね(*^^*)

 

7歳頃から、シニア用のフードが販売されています。

食事を徐々にシニア用に切り替えたり、食事中食べづらそうではないか観察しましょう。

ドライフードが食べづらい場合はふやかしてあげたり、ウエットフードを使われてもいいと思います。

ウエットフードは38度くらいに温めて、こんもり盛ってあげると食べやすいですよ。

一度にたくさん食べられない場合は、一回の量を減らして、回数を分けて与えましょう。

また、台を使って食器の高さを少し高くしたり、飲食する場所は高低差のない所に設置してあげましょう。

お水はいつでも飲めるように、色々な場所に何ヶ所か置いてあげるといいですよ(*^-^)

 

 

若いねこちゃんは自由に移動できますが、シニアになると温度変化を感じにくくなり、ずっと同じ場所で寝る子もいますので、温度や湿度管理に注意が必要です。

ねこちゃんのよくいる場所に温湿度計を置き、確認しましょう。

 

体温調節が難しくなってきますので、夏場はエアコンの直風が当たらない涼しい日陰にベッドを置き、ひんやりマットなどを併用したり、冬場は暖かいベッドや毛布を置いてあげましょう。

湯たんぽやホットカーペットなどを使用する場合は、カバーをかけるなどして、低温やけどに注意してあげて下さい。

電気を使わない保温マットもあるようなので、そちらだと低温火傷の心配もないですね(^^)

 

そして、日々変化がないかチェックしましょう。

 

飲水量、食事量は変わらないか?

尿や便に異常がないか、回数はどうか?

嘔吐など何か症状は出ていないか?

ブラッシングやマッサージなどをしながら身体のチェックも同時に行いましょう。

しこりなど、身体の異常はないか?

巻爪になったり、肉球に刺さっていないか? など…

 

できれば日記のように記録をとっておくのがオススメです。

毎日は難しいという方も、何か変化があれば書き留めておくと、いつ頃どのような変化があったかの目安になりますし、通院時にも役立ちます。

 

 

若いねこちゃんと同居している場合は、力関係などを考えて配慮してあげましょう。

ご飯の時に、横取りされていないかなど見守り、食事場所を分ける、時間をずらすというのも有効です。

また、遊びの時間は別々に遊んであげるなどの工夫が必要です。

 

これからも快適に歳を重ねてほしいですね。

 

わが家も、れん・らん・しょうの三兄弟は11歳。

あっという間にシニアにゃんこになりました。

 

20190902_2_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

 

10歳を超えても食欲旺盛で、末っ子のらい同様元気いっぱい。

まだまだ年齢を感じさせない活発さですが、見守り、体調の変化に注意したいと思います。

 

 

 

 

 

投稿者: ふかつ動物病院

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