2019.08.19更新

皆さまおはようございます。

ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。

 

曇り空で少し涼しく感じますね。お変わりございませんか?

 

今日は猫白血病のおはなしです。

 

猫白血病とは?

一般的に若い猫ちゃんに発症することが多い感染症です。

感染すると免疫力が下がり、様々な病気にかかりやすく、治りにくくなります。

発熱、元気・食欲の低下、貧血、口内炎、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。

感染しても発症せず、症状が出ない場合もありますが、初期症状が重度ですと、持続感染になりやすく、20~30%の確率でリンパ腫や白血病など、致命的な病気を発症します。

猫ちゃん同士は感染しますが、人やわんちゃんには感染しません。

 

【感染経路】

唾液、涙、糞尿などに含まれたウイルスが、食器やトイレの共有、けんかなど、陽性の猫ちゃんとの長時間に及ぶ濃密な接触によってうつります。

もし、メスの猫ちゃんで妊娠している場合は、流産や死産になってしまうことが多く、無事出産できても、乳汁やグルーミングによって感染し、早期に亡くなってしまうことが多いようです。

ある調査では、ノミがウイルスを媒介する可能性があるという報告もあるようなので、ノミの定期的な予防も大切ですね。

 

【検査】

白血病に感染しているかどうかは、血液検査で調べることができます。

猫ちゃんを保護した時、既に猫ちゃんを飼っていて新しく猫ちゃんを迎える時、他の猫ちゃんと接触・けんかした時などは検査を受けましょう。

潜伏期間が2~4週間(まれに8週間)ありますので、検査を受ける時期についてはご相談下さい。

 

【治療・予防】

今のところ、ウイルス自体を減らすような治療はありません。

もし、感染していることがわかったら、ストレスをかけないように気をつけ、不妊去勢をして、室内飼育と栄養のある良質な食生活を心がけましょう。

感染しても長生きする猫ちゃんも少なくありません。

 

20190819_1_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

猫白血病は予防できる病気です。

予防としては、室内飼育をすること、不妊去勢をすること、感染猫ちゃんとの接触を避けること、また、ワクチンを接種すると、もし感染した場合に100%ではありませんが、症状を抑えることができます。

ワクチンは、初年度は2~3回、その後は年に1回の追加接種が必要です。

ワクチンの種類は、生活環境などによって変わりますので、詳しくはご相談下さい。

 

20190819_2_ふかつ動物病院 糸島 いとしま 犬 猫 動物病院

 

病気を予防して、健康で快適に長生きさせてあげましょう(^ー^)

 

 

 

 

投稿者: ふかつ動物病院

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