2017.06.26更新

おはようございます。ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。

雨が降り、じめじめ蒸し暑いですね。

 

そんな時期に注意していただきたいのが熱中症です。

 

 

汗腺が足の裏にしかないわんちゃん・ねこちゃんは人間よりも熱が身体にこもりやすく、熱中症のリスクが高いのです。

 

 

《症状》

熱中症になると、呼吸の乱れ、よだれ、体温が40℃を超え、脈拍が速くなったり、耳の内側や口の粘膜の赤みが強くなります。

症状が進行するとチアノーゼを起こして、舌や口粘膜が青紫になることもあります。

そのまま放置していると、嘔吐や下痢(時に血混じり)、痙攣が起こることがあります。

さらに症状が進行すると、徐々に脈拍が弱くなり、呼吸不全を起こしたり、意識が薄れるなどのショック症状を起こし、死に至ります。

 

 

《熱中症になったら》

もし熱中症になってしまったら、すぐに涼しい場所に移動して身体を冷やして体温を下げます。

身体全体に水をかけて冷やしながら首元、脇の下、後肢のつけ根を濡れタオルや保冷剤で冷やすとより効果的です。

 

意識がある状態なら水もしくはスポーツドリンクを2倍に薄めて与えます。

 

意識がない場合は、慌てて来院されずに身体を冷やしながら病院に連絡をして下さい。

自分で水分摂取ができませんので、点滴が必要になります。

 

 

《熱中症を予防するために》

室内では、エアコンを活用して温度23~25℃、湿度50%くらいを保ちましょう。

直射日光を避けるためにカーテンを閉めたり、ケージで過ごしている場合は置き場所にも注意してあげて下さい。

クールマットを使用するのもお勧めです。(噛み癖のある子はジェルマットなどは誤飲にご注意です!)

ねこちゃんが好む高い所は熱気がたまりやすいのでサーキュレーターや扇風機で循環させてあげるのも有効です。

また、急な停電のおそれもありますし、自分自身で調節できるように部屋を閉め切らずに自由に行き来できるようにしてあげましょう。

 

屋外では、犬舎は涼しい場所に設置したり、日陰を作ってあげましょう。

コンクリートより土や芝生の上、風通しのいいところが良いと思います。

 

飲水はいつでも飲めるように色々な場所に多めに準備しておき、こまめに交換します。

お散歩に出かけるのも朝夕涼しい時間帯に。アスファルトはかなり高温になりますので、実際に触ってチェックしてあげて下さい。

 

また、一緒にお出かけされる時には必ず飲水を携帯し、ほんの数分だからと車内に乗せたままにするのは避けましょう。短時間でも興奮したり熱が篭って熱中症になる恐れがあります。

 

 

特に子犬や子猫、ご高齢の子や、体調不良の子、肥満の子、黒い被毛の子、短頭種(パグ、シー・ズー、ペキニーズ、チワワ、ブルドッグなど)、ねこちゃんですとペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアーなどは熱中症に罹りやすいと言われていますので注意が必要です。

 

20170626_1_ふかつ動物病院 糸島市 動物病院

 

 

要注意人物って…猫だけど(笑)エアコンをつけた部屋から逃げ出す我が家の猫たちのために今年もジェルマット準備しておきます♪

 

これからまだまだ暑くなりますので、熱中症対策をして快適に過ごしましょう。

 

 

普段追いかけ合っている我が家のらんとらい…一緒に寝ることはほとんどないのですが、めずらしく発見した姿をお届けいたしますヾ( 〃∇〃)ツうまく撮れていませんが( ̄ー ̄;

 

 

20170626_2_ふかつ動物病院 糸島市 動物病院

 

 

 

 

投稿者: ふかつ動物病院

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