2016.06.04更新

皆さまおはようございます。ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。

 

早いもので6月が始まりました。

 

もうすぐじめじめ湿度が高い梅雨がやってきますね。

この蒸し暑い時期は人間もそうですが、わんちゃんや猫ちゃんも体調を崩しやすい季節です。

 

わんちゃんや猫ちゃんは体温調節に重要な働きをする汗腺が足の裏にしかない為、換気が悪く蒸し暑い空気の中では上手く調節できず熱中症を引き起こすことがあります。

 

 

【症状】

初期症状は、激しくあえぐような呼吸をし、大量のよだれが出ます。体温(直腸温)が40℃を超え、脈拍が速くなったり、耳の内側や口の中の粘膜の赤みが強くなります。

 

症状が進むと、チアノーゼを起こして舌や口粘膜が青紫になることもあります。

そのまま放置すると、嘔吐や下痢(時に血混じり)、けいれんを起こすことがあります。

 

さらに重症になると、徐々に脈拍が弱くなり、呼吸不全を起こしたり、意識が薄れるなどのショック症状を引き起こし、死に至ります。

 

もしも熱中症になってしまったら、すぐに身体を冷やして体温を下げることが第一です。

 

涼しい場所に連れて行き、身体全体に水をかけ、急いで冷やします。

 

意識があり、水分を取れる状態でしたら水、もしくはスポーツドリンクを2倍に薄めたものを与えます。

 

意識がない場合は、慌てて来院されずに身体全体に水をかけながら動物病院に連絡をされて下さい。

身体全体を冷やしながら首元、脇の下、後肢のつけ根を濡れタオルや保冷剤で冷やすとより効果的です。

意識がない場合は自分で水分摂取ができませんので病院での点滴が必要になります。

 

 

【熱中症を予防する為に】

 

《室内》

人が快適に過ごせる室温、湿度を保ちましょう。目安は室温23~25℃、湿度50%くらいです。

締め切った室内は想像以上に室温が上がりますので、エアコンを使用したり、直射日光を避ける為にカーテンを閉める、市販のクールマットを使うなど工夫しましょう。

 

《車内》

短時間でもわんちゃん、猫ちゃんを置いたまま車内を離れることは避けましょう!

エアコンをつけていない車内は熱がこもりやすく、窓を少し開けていても換気が十分でない為危険です。

たとえ数分でも興奮して熱中症にかかることがあります。

 

《屋外・お散歩》

屋外で飼育されている場合は、コンクリートよりも土のある場所、風通しの良い日陰を選びましょう。

お散歩は、真夏のアスファルトは50℃を越えますので、肉球のやけどの恐れがありますし、人間よりも身体が地面に近い為、照り返しによる放射熱も受けやすいので朝夕涼しい時間帯に出かけましょう。

 

特にご高齢の子、肥満の子、体調不良の子、黒い毛の子、短頭種(シー・ズー、ペキニーズ、パグ、ブルドッグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリアなど)、猫ちゃんですとペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなどは熱中症にかかりやすいと言われています。

 

長毛の子はこれからの季節短くカットしてあげると過ごしやすいと思います。

 

暑さ対策を万全に、常に新鮮な水を飲めるようにして快適に過ごしてほしいですね♪

 

20160604_ふかつ動物病院 糸島市 動物病院

 

 

 

 

投稿者: ふかつ動物病院

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