犬と猫の中毒その2・チョコレート中毒

こんにちは。
ふかつ動物病院スタッフ、看護師の深津です。

 

今日はチョコレート中毒についてのお話です。
「玉ねぎ中毒」と同じように、こちらも有名ですね。

 

チョコレートは誤って食べてしまうと、
わんちゃんもねこちゃんも中毒症状を引き起こす危険性があります。

 

◎ なぜチョコレートが中毒を引き起こすのか?
原因は、チョコレートに含まれるカカオの成分、テオブロミンによって中毒を引き起すからです。
カカオが含まれていないチョコ(イチゴチョコレートやホワイトチョコレートなど)では起こりません。(胃腸障害は起こる場合があります。)

 

わんちゃんやねこちゃんは、このテオブロミンをうまく排出でないのです。
ビターチョコレートほどカカオの含有量が高く、危険です(><)

 

発症は食べてから数時間以内、そして数日間続くことがあり、突然死を引き起こすこともあります。

 

◎ 症状
嘔吐、下痢、不整脈、震え、興奮、痙攣、発作、発熱

 

体重1kgあたりの致死量は、テオブロミン250~500mg。
ただし個体差がありますので、大量摂取しても症状が出なかったり、
少量でも重篤になってしまう子もいます。

 

もしも誤ってチョコレートを食べてしまったら、
<いつ><どんなチョコレートを><どのくらいの量>食べたのかを確認して、当院へご連絡下さい。
また、ご来院の際には食べてしまったチョコレートの包装紙もお持ち下さい。